元禄時代の江戸の街。
旗本家の次男坊・進之介は、通りがかった商家の前で
店に飛び込む不思議な狐とそれを追う黒い犬を目撃する。
犬を連れに来た少女が“せんせい”と呼ぶのを聞き、
奇妙に思って後を尾けた進之介が見たものは・・・！

今月の新刊。篠原烏童さんの新作です。
長男じゃないので継ぐ家もなくブラブラしてる進之介と、
彼に見つかってしまい追い回されることになった“せんせい”の
お江戸幻想怪奇譚・・・ってとこでしょーか。

黒い犬に変身できる謎の男・“せんせい”。
本編ず～っとワンワンが走り回ってます。
篠原さんってほんと動物がお好きですね、もちろん私も♪
というか、他にも変身できそうな人が登場したりして、
これって「EYED SOUL」のお江戸版！？設定がよく似てます。
まだリンクしてるかどうかはわかりませんが。

“せんせい”を探して町中の犬という犬に声をかけまくる進之介。
陰で見ている本物の恥ずかしそうな顔（笑）
カバーはシリアスそうな雰囲気なのに、篠原作品だからかなぁ？
中身はかっこいい！というより可愛い♪になっちゃってますw

徳川将軍・綱吉の出した生類憐れみの令に絡めて、
次々と起こる犬猫に関する事件。
解決に向けて江戸の街をゆく進之介＆“せんせい”。
歴史的な話とかは少々難しいけどストーリーはとても面白いので、
「1/4＆1/2」と２枚看板になってくれるといいなと思います^ ^

・・・「ファサード」はどうなったんだっけ？

生類憐マント欲ス　著者：篠原烏童
祥伝社　幻想コレクション　１巻は2011年7月発行

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