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大学生の三知也は、古本屋で偶然手にした1冊の本により、
10年も昔のある事件を思い起こす。

父と2人移り住んだ街で出会った、病弱な少年・俊生と、
無気味な雰囲気で掴み所のない彼の祖父・古屋敷氏、
「びっくり館」とあだ名された彼らの屋敷。

そしてクリスマスの晩、屋敷で起きた古屋敷氏殺人事件。
その第一発見者は、他でもない三知也自身であった・・・。


図書館で借りました。珍しく綾辻作品。
別に避けてる訳じゃないんですが、読む本の作者が普段
つい限定されがちな私なので、まだあまり読んでません。

講談社のミステリーランドシリーズ?はこれで3冊目。
(他は、有栖川有栖氏の「虹果て村の秘密」と
乙一氏の「銃とチョコレート」)
子供(小学生高学年以上かな?)でも大人でもという趣向のようで、
文字も大きく、そんなにひねくれた表現もありません。

内容もスルスルッと読めました。
具合悪い時の待ち時間でしたが、案外あっさりと。
10年後から10年前へ、も一度10年後へ・・というのは
若干読みにくかったですが。
殺人事件自体はそんなに驚くようなものでもなく。
「びっくり館」についても、うーん、まぁこんなもんかと(^^;
(壁の箱は実物を見て、開けてみたいです!)

それより一番びっくりしたのは、最後の最後、
え?なんでこんな終わり方なん?!
釈然としないところで放り出されたように感じたのは
私だけでしょうか・・・。

びっくり館の殺人 著者:綾辻行人
講談社 ミステリーランド 2006年3月発行


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